成田 佑季さんと服の話

成田 佑季(なりた ゆき)さん(脳性麻痺、左半身麻痺、左目弱視、30代女性)に、服の工夫・悩み・おすすめ・こだわりについて聞きました。

2021年5月取材

質問:あなたの基本情報を教えてください

脳性麻痺、左半身麻痺、左目弱視でバランスが取りづらく、自転車が乗れない、脚立や手すりのない階段の上り下りが不安定、歩く速度が遅い、といった不自由を生活の中で抱えています。また、握力が弱いためどちらか片方に負担がかかりやすいです。

身長は150cmで、普段の服のサイズはトップスがLかXL、ボトムスはL、シューズのサイズは23.5cmです。

質問:トップスやボトムスを選ぶ際のポイントを教えてください

服の着脱については基本的に健常者と変わりなくできますが、服選びにおいては、左側に麻痺がありピッタリした服だと腕を通すのが難しいため、不自由な腕の曲げ伸ばしがゆっくりでもしやすいよう、袖にゆとりがあるものや大きめのサイズを選ぶようにしています。

購入は、実際に試着をしなくてもサイズ感が私にとってベストなものが多いニッセンやGUで購入することが多いです。

質問:お気に入りのシューズについて教えてください

足に痛みや歪みがあり、それを和らげるために病院で自分の足に合わせて作ってもらったインソール(写真右上)を、普段から靴に入れて履いています。

そのため、靴を選ぶ時は中敷が取り外せて横幅がキツすぎないものを選ぶようにしていますが、色々と試した結果自分に一番合っていると感じたadidasの靴をよく履いています。

家では、介護用のスリッポン(写真右下)の中にインソールを入れて歩いています。

質問:ピアスとネイルについて、教えてください

手が不自由ですが、全く動かない訳ではないので一般で売られている物を自分なりに工夫して使っています。

ピアスは、持ちやすく不自由な手でも穴に通しやすいフックピアスを使っています。

ネイルは、マニキュアだと不自由な手で塗る必要があり時間もかかり疲れるため、剥がれにくいジェルネイルをプロの方にお願いしています。

質問:服に関することで、何か要望や願望はありますか

ファスナーを後ろだけではなくサイドにつけて、利き手で簡単に開け閉めが出来る様にしたいです。また、シャツ類はボタンを留める際にスムーズにいかず時間がかかるので、スナップボタンやマジックテープなどで対応できるシャツが欲しいです。

また、服を買うのになかなか時間をかけることができないので、アプリで自分の写真とデータを入れてバーチャル試着ができて、服を選ぶ時間やお店に向かう移動時間を短縮できるような世の中になればいいなと思います。

質問:最後に、読者の方にメッセージをお願いします

私は障害者で生まれ、人生を悩むときもありました。でも今は、すまいる工房の筆文字作家として楽しく筆ペンで言葉を書く仕事をしていて、自分の思いや人の思いを作品で表現しながら心地よく過ごしています。

苦手なことは1割でも出来たら自分へ花丸をあげるようにしています。挑戦することは勇気がいりますが、踏み込んだ先の世界は何か自分の心に残るものになるかもしれません。やってみて失敗したら、やめればいいんです。人生いつ突然終わりが来るか分からないので、今の自分を楽しい世界へ連れて行ってあげて下さい!

Instagram @sumairugongfang

おわりに

成田 佑季さん、ありがとうございました!

記事の感想や、成田 佑季さんに聞いてみたいことなど、どんなことでも構いませんのでお気軽に、ぜひ下のコメント欄に記入お願いします!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

成田 佑季さんと服の話” に対して2件のコメントがあります。

  1. たけはら より:

    お顔と髪型とファッションのバランスが抜群に良く、服を着こなしてる感をものすごく感じます。

    祐季さんとっても素敵❤️

    1. 匿名 より:

      コメントありがとうございます✨
      モノトーンの色が好きで結構白を着ることが多いです♪今色々なファッションに挑戦中です

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