芦田緯さんと服の話

芦田緯(いお)さん(二分脊椎髄膜瘤、水頭症、膀胱直腸障害、両下肢麻痺、20才女子)のお母様に、服の工夫・悩み・おすすめ・こだわりについて聞きました。

2021年4月取材

質問:あなたの基本情報を教えてください

二分脊椎髄膜瘤、水頭症、膀胱直腸障害、両下肢麻痺があります。

お腹にいる6ヶ月目頃に、羊水が多くて脊椎に異常が見つかりました。生まれたては頭が水頭症で46cmあり、すぐに髄液を抜くオペをしました。その後シャント術をしました。頭のオペをすると 3歳までにてんかんになるかもしれないと言われていたのですが、2歳半頃にてんかん発作が出ました。40分くらい脳に酸素がいかず、知的障害になりました。今は年齢の半分くらいの知能です。

小さい頃は家では座って移動し、2歳から外では車椅子に乗っています。今は家でも車椅子に乗っています。また、中学までは両下肢装具で、今は装具型靴です。

身長は146cmで、普段着用している服のサイズは、トップス・ボトムスともにMサイズ、足のサイズは16cmでシューズ型装具を履いています。

服の着脱については、車椅子上ではトップスの着替えは自分でできます。ベットの上であればボトムスも自分で着替えできます。

質問:お気に入りのトップスアイテムと、その理由を教えてください

cocaのトップスがお気に入りです。ゆとりがあるので着脱しやすく、重宝しています。

質問:お気に入りのボトムスアイテムと、その理由を教えてください

ブランドは不明ですが、ウエストがゴムで股上が深いこのボトムスが、はきやすくてお気に入りです。基本的にボトムスはトイレしやすいように(脱がなくてもいいように)、股下をカットしてボタンをつけています。

質問:お気に入りのバッグと、その理由を教えてください

ブランドは不明ですが、身体に密着している方が安心するので、この形のバッグを重宝しています。

質問:お気に入りのシューズと、はきこなしの工夫を教えてください

靴は装具型シューズを履いています。足のサイズが小さいため合う靴がなく、また市販の靴だと褥瘡ができるので病院で作りました。冬はカバーをつけてカイロを入れています。

質問:その他に、お気に入りのアイテムを教えてください

冬は上着としてポンチョか厚めのストールをします。ほぼ車移動なので上着は膝掛けにも使えるストールが多いです。

靴下は足が小さくて子供用しかなく困ってたんですが、踵のない靴下を見つけたので愛用しています。「YUiNO」というブランドの「つつした」というアイテムです。

タイツについて、トイレは自分で導尿するためタイツは履けないので、カットしてモモの付け根から足首までの寒さ対策アイテムとして使っています。

質問:通販で服を買物する際の工夫を教えてください

インターネットの商品は失敗して返品することが多く、また車椅子は上から見られるため女の子だと胸元の空きがどれくらいあるかも見たいので、なるべく自分で実物を見ながら体にも合わせてから買うようにしています。また、リフォームしやすいかも見ます。

質問:服やファッションの情報をどのように収集していますか

情報収集はあまりしないです。ウィンドウショッピングで娘とも相談しながら、実際に見て決めます。

質問:服に関することで、何か要望や願望はありますか

試着室がまだバリアフリーではないお店が多いので車椅子で入れないことがよくありますが、店員さんが裏のバックヤードを使ってくださいと言ってくださるので、そこでよく試着させてもらってます。全てがバリアフリーではないのは仕方ないので、その都度工夫しています。

質問:最後に、読者の方にメッセージをお願いします

既製品は基本的に私がリフォームしています。トップスは丈を短くしたり、右手にも麻痺があるので右袖だけ短くしています。

世の中に着にくい服はたくさんあります。その中で自分に合う服を見つけることは、車椅子の方だけでなく誰でも苦労しますよね。買って失敗することもありますが、めげずに自分に気持ちいい服を見つけましょう。

おわりに

芦田緯さん、芦田緯さんのお母様、ありがとうございました!

記事の感想や、芦田緯さんのお母様に聞いてみたいことなど、どんなことでも構いませんのでお気軽に、ぜひ下のコメント欄に記入お願いします!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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